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世間知らずの私が、カルチャーショックに出逢った日


by nannka-nannka

3月17日 母国と本音

おはよう。
起きてからトイレに行って、息子の歯を磨いてしばらく経ったので
起きて1時間以上経つのかな…。
でも今何時か分からない。
今、部屋に又1人でいて、ベランダから外を見ると、昨日の男の子がいた。
両目でウィンクしたので分かった(笑
また手を振ると親指を立ててニコニコ…(。-∀-)ニヒ
本当にこの国の人は、人なつこい。
挨拶をすれば、みんな友達みたいな感じになっちゃうのがスゴイよね。
そーゆー所、好きかも(笑

今、羊にオレンジの皮をあげてきた。
特にお母さん羊に。
沢山お乳を出して欲しいから。
ここでは羊の足にヒモを付けて地面の杭に繋ぐ。
夜になると家の中に入れて、朝まで置いておく。
朝には床が羊の排泄物で汚れている。
それを洗剤や水をまいてサンダル履きの素手で掃除する。
私にはとても…っつーか、絶対出来ない…。
羊も私に慣れて来て、手に何かを持っていれば食べ物だと思って寄って来る。
昨日なんかシャワー用の熱湯を持って、戸を開ける為に一度下に置いたら
それをオスの羊が飲もうとした。
「危ない!」と、思わず焦って、平手で羊の頭を思いっきり叩いた。
子供を「危ない!」と叱った時と同じ心理だった。
シャワーに入りながら少し笑った。
自分の行動のオモシロさに…ププ―(*゚艸゚)―ププ

又さっきから水が出ない。
トイレに行った時は偶然チョボチョボ出てくれたので助かったけど
今はサッパリ出ない。
いつ~いつまでっていうお知らせ的な物もないからスゴク不便だし
いつまで我慢したら出るのかも分からない。
私がトイレに行きたい時、水が止まっていても父ちゃんに言えば
どこからともなくペットボトルに入った水が出てくる。
どうしてかとアイダに聞いたら、頻繁にある断水に備えて常時水の汲み置きを
していると言う事だった。
なるほど…。

今、家の中をグルッとと、外を少し写真とって来た。
家の前の通りでいつもお店を出している人、ずっと気になっていて
今日、やっと撮らせてもらった。
ニコニコ顔の可愛いお兄さん。
私に気付く前は、チョットぼんやりして、お客さんもなく淋しそうだったけど
私が行って写真を撮って歩いているのを見て、目が合った時、
急にニコニコしていた。
ジェスチャーで写真撮りたいと伝えると大きく2回うなづいたので
撮らせてもらった。
「メルシー」と言うと笑顔で手を上げてくれた。
その横で新聞を売ってた人は人差し指を出して「撮るな」と言う顔をしていた
ので、やめた。
ひとしきり撮ってフィルムを1本使った。
もっと何か面白い物撮りたいなぁ…。
もう少ししたら、また外に出てみようかな…。
今日は暖かい。

今、息子と何となく外に出たら義妹のラマがいて、
息子にアイスを買ってくれた。
ピンクと白のマーブル模様のアイス。
食べると練乳の味がした。
練乳に色を付けて凍らせたのか、ドロドロ溶けて手に流れてきた。
凍らせ方がユルイらしい。
で、ベタベタになって、大体食べたので手を洗うと、指がピンク色に…∑(゚д゚lll)?
この着色料って…一体…(`ω′;)
息子が食べている所を写真撮ったけど…多分もう食べない。
それ程 美味しくもなく、甘いだけで、手がピンクに染まるアイス…(;・∀・)
買ってくれたラマの親切には感謝…。


ここにいて、私が息子を叱ると誰かが助けに来る。
息子が泣いたり、叫んだりすると必ず誰かが、私から息子を離しに来るので
しつけにもならない。
私が叱りすぎるんだろうか…。
まぁ別に、日本に帰ってから大変なのは、甘やかされた息子なんだけど…。


リビングで、家の裏の様子を見ていたんだけど、10人くらいの女の人が外で
鍋を囲んでご飯を作っている。
家族分のだと思うが、やっぱり量がハンパない。
玉ねぎだけでタライひとつだ。
ここの料理は玉ねぎをよく使うが…にしてもタライに一杯ってスゴ過ぎ(*゚Д゚*)
イモも大きな洗面器にひとつ。
鍋は業務用のズンドウ。
コレ、多分1食分だよ。
一夫多妻って、男の人はお金を稼いで養うのだから…大変な事だ。
食費だけでも何十万だろう。
だって一食分の一素材がタライ一杯だ。。。
実家の店でもそんなの見た事ない。
せいぜい直径50cmのボウルに入るくらいだ。
つくづくスケールの大きさと、ケタの違いに驚いてしまう…。


先日、ここの家主のお婆ちゃんがソモンへ行った。
昨日までニギヤカだったこの家の中…。
気が付くとママの家族以外の人が誰も居なかった。
今、気が付いた…。
どうりで家の中が混雑せず、スムーズに事が進むと思った。
でも人数多いけどね(笑
私達を入れても9人だし。

お腹すいてきた…。
私の大好きなひろちゃんは、何処に行っても、ご飯を美味しく
食べられるって言ってたのを思い出した。
羨ましいな…。
逞しくタフなひろちゃん…私の大好きなひろちゃん…会いたい(TωT)
父ちゃんは地元に帰って食べ慣れた味が嬉しかろうと思っていたら
「早く日本に帰りたいよ」と言われて、思いがけず笑った。
彼自身もココの食べ物は胃に重いと言っていた。
生魚以外は日本食が好きだと、そういえば本人も言っていたな…。
みんな自分に合った味があるんだな…国籍を越えて…。

さっきアイダに連れられて隣の家に行って来た。
色々な、沢山の女性がいて、テーブルを囲む真ん中の席に男性が
1人座っていた…この家のご主人か…。
それぞれに挨拶して握手して来た。
キレイな女の人が何人か居てエジプトっぽいアイメイクをしていた。
似合っててステキだった。
ここでもウィッグを付けてる人がいた。
なんだか中心的人物らしき女性と握手もした。
とてもゴツゴツした分厚い手をしていて驚いた。
女性であんな男みたいな手の人は初めてだ。
骨格なのか…それとも沢山働いた苦労人の手なのだろうか…。
どの道、セネガルの女の人は皆、とても働き者だ。
こんな奥さんなら何人でも欲しい…。
あ!だから一夫多妻!?
…いや、違うか…┐(´∀`)┌

ところで、義妹の二人はなかなかモテる様だ。
外に出れば知り合いからも、よく声を掛けられていた。
ラマは庭先で口説かれている様子も…(´艸`)


気付いたんだけど、長屋の様な家々の集まりの庭や玄関先には
必ず木が3本ずつくらい植えられている。
おそらく日中の日差しを防ぐものだろう。
昼過ぎや夕暮れ時には、人々が庭先の椅子や、低い囲いの段に腰掛け
めいめいに談笑したり景色を見ながらのんびりと過ごしている。
国柄だなぁ…。
日本じゃみんな、それぞれの時間を持て余す事無く働いたりして忙しく、
夕方には帰路につく人で道はあふれる。
過疎化の進む地元じゃ、そんなにひどくはないけど。
田舎とは言え、あまりのんびりはしてないかもな…。
私が子供の頃には国道沿いの家の前に腰掛があって、町のお爺ちゃんや
お婆ちゃんが買い物帰りに座って休んでいたり、
仕事の合間に父さんが座って車の通りを眺めながらタバコを吸っていた。
今では田舎でも、そんな光景は見られなくなったなぁ…。
いつからだろう…ちょっと寂しい…。
夏には通りで花火をしたり子供達で連れ立って虫を取りに行ったりもした。
それはゲームが普及する前の話だったかな。
まぁ、日本には四季があるから1年中外でマッタリりは出来ないけど。
私は日本が、四季が分かる方が好き。


今、外で息子と遊んでいた。
日本では父親は余り子育てに関わらない人が多いが、
セネガルの父親は厳しいらしい。
さっきの話だけど、1歳半くらいの男の子が息子と遊んでいた。
で、息子は父ちゃんに抱っこされていて、その子は少し離れた所で
遊んでたら、その子の父親が来て、心配して探していたのか怒っていた。
それで、その子の両腕をバシバシと1回ずつ叩いた。
その子は泣いていたけど、少ししたらケロッとして又こっちで遊んでた。
父ちゃんを見ているとセネガルの男の人は、子供を叱らないイメージがあった。
それは父ちゃんの弟達を見ていてもそうだったが、一概にそうとは限らないと
分かった。
父ちゃんがそうでなくて良かった。
だって、私が良く怒るから(笑


今は夕方…なんとなく楽しい1日だった。
写真沢山撮れたせいもあると思うけど。
帰ったら英語と仏語を勉強したい(取り合えず意気込み(汗)。
話が通じないってツライから(・´з`・)


今日の夕食も卵とトマトだったが、その他にレタスと生のズッキーニと
生のピーマン、辛い鶏肉が付いて来た。
息子も一緒に食べていたけど、辛くて泣き出し、それでもトマトを3きれ食べて
逃げて行った。

今、アイダに本を借りて見ていた。
ファッションとかヘアースタイルが載ってるやつだけど、面白かった。
ので、アイダに2冊くらい欲しいと言ったら仕立て屋さんが来たら
あんなのを沢山持っているから聞いてくれるって言ってた。
明日は最後の日なので、アイダに足の爪を染めてもらう。
夕方にはのんびり夕日でも眺めて終わらせようかな…。
# by nannka-nannka | 2008-02-14 15:25 | 人々
色んな夢を見た。
明け方には寒すぎて、息子を抱き寄せて眠っていた。
私はまだまだ寒かったが、息子はうっすら汗をかいていたので
少し暑かったんだろう。
数回蹴られた(-_-)ノノ┌┛)`Д゚) ・゜ァゥ
メゲずに、くっつく。
この数日、なんだかやけに寒い。
洗濯物も乾かないので夜でも湿っていて、日をまたいで干している。

今、ベランダから外を見ていたら、中学生くらいの男の子がベランダの下に
来て「シー、シー」と口を鳴らしたので彼に目をやると、両目をバチバチしてる。
なんだろう、私、ゴミでも落としたんだろうかと思ったら
一生懸命ウィンクしてた(笑
手を振ったら親指を立てて笑ってた。
何度か来て、そんな事をしていた。
何がしたかったんだろう…ウィンク?(笑
一体私、いくつに見られたんだろう(-ω-`。)

息子と2人で、昨日お母さんになった羊にオレンジを上げに行った。
生まれたばかりの赤ちゃん羊は、しっかりと立って
お母さん羊のお乳をグングン飲んでいた。
赤ちゃんの邪魔をしない様にお母さん羊にオレンジをあげる。

部屋に戻ると息子が「チンチン痛い」と言うのでオイルを塗る。
父ちゃんが近付くとイヤがって怒る。
病院に連れて行ったのが父ちゃんだったから痛い事をされそうで怖いんだろう。
一緒に行かなくて正解だった。

父ちゃんの兄弟は子供に対して寛大だ。
この国の人みんながそうなのかな。
だって普通の男の子が、自分の子供以外の子がウンチしたオマルを
わざわざ捨てに行って、洗ってくれたりするだろうか。
しかもまだ親にもなっていない22~3才や、まだ小学校に通っている
11~2才の男の子が。
日本じゃ絶対しないと思う。
それを進んでやってくれるから驚きだ。
時間があれば遊んでくれるし、抱いたまま息子が眠ってしまったら起きるまで
そうして抱っこしていてくれる。
すごい事だ。
小さい頃から、まわりに常に小さい子供がいて面倒を見合って育っている
せいか、良い親になる要素がとても濃い気がする。
特にママドゥに限っては、素晴らしい良い男だ。
口数も少なくシャイだが、いつもニコニコしていて、人当たりは良いし
身の回りの事は全て自分でやる、頼れる男だ。素晴らしい。
良い嫁を貰って欲しいと心から願わずにはいられない。

今、シェハおじさんがガサばる荷物をまとめてくれた。
スッキリとバッグひとつにまとまり、尊敬の眼差しな私(笑
残るは私のスーツケース…出来上がって来た服がどのくらいのボリュームかが
心配だけれど、大半の買い物したのはおじさんが詰めてくれたので
私は私で何とか、ギュッギュッと荷物を詰めよう。
大半衣類なので入れて入らない事はないはずだ。
気合で入れよう。

入れ終わった。
スーツケースが締まらず、上に乗って無理やり閉めた。
開けるのも大変そうだけど、まずは空港に持ってくまでが重そう(`ω′;)
仕立てた服は絶対に入らない。
もう無理だ。
その分は父ちゃんに相談しよう。
スーツケースはもうバンドもビッと締めて鍵も掛けたし。



今回初めての海外でセネガルに来て、不便で不便で仕方なかったけど
学ぶべき点がとても多かった。
日本に比べると極めて時代遅れというか、原始的というか、そんな中で
改めて気付かされる事の多さに驚きと反省ばかりだった。
水や電気のありがたさ、食べ物のありがたさ等、本当に様々に
気付いた事が多かった。
物があふれて何が本当に必要なのか分からなくなっていた。
でも、そこにすら気付かないで生きていた。
生活に必要なものは、必要なだけあれば良い。
生活スタイルはシンプルで良い。
便利さの中での盲目さが、あからさまに分かったように思える。
ここで得た知識を忘れない様に、そして誰かにも伝えよう。
今、こうして生活出来る事のありがたさ。
本当に恵まれた環境で生活させてもらっている。
物も人も食べ物も大切にしなくてはいけないんだ。


服が出来上がって来た。
早い。
1枚を除いて全部出来上がって来た。
残りの1枚は明日出来上がってくるそうだ。
思っていたのより、ずっと可愛かった。
アンサンブル+ワンピース、そしてアフリカンパンツ。どれもとても可愛い。
明日出来上がってくるワンピースも楽しみ。
早く日本に帰って暖かくなって、着てみたい。
ワンピースが4~5枚一気に増えてとても嬉しい。

今、シャワーから上がって息子の服も一緒に洗って干した所。
帰って荷物片付けるのも大変だろうな…。
1ヶ月、携帯使わない生活だったけど、コレはコレで又、良い感じ。
出ない時は仕方ない的な。
そうだ、服作ってもらって余った布を頂いたので帰ったら色々作ってみよう。
なんだか、オーダーメイドって初めてだからチョットわくわく.+.(=´ω`=)゜+.゜
自分にピッタリってどんな感じだろう。
フィットして気持ち良いだろうか…(*´ω`*)
でも、あれって日本で着るとかなり目立つよね…良いけど…。
沢山着てジャブジャブ洗って体に馴染ませたい。
# by nannka-nannka | 2008-02-14 14:59 | 人々

3月15日 羊の出産

昨日の夜、まだ寝付く前に停電になって、真っ暗な中トイレに2回起きた。
ゴキブリがイヤだ。
あの、薄っペラさと素早さが…∑(゚д゚lll)

ここではやはり、1日数回水道が止まる。
工事とかじゃないんだろうな…。きっと。
朝は必ず止まる。
歯を磨く時間には必ず。
普通に水が使いたい時に使えるって、本当にスバラシイ(TωT)
日本に感謝だ。
昼も必ず水が止まる。
何なんだ。
電気や水って、あると当たり前だと思ってしまうけど、無いと本当に不便だ。
私の生まれ育った国って、ありがたい国だったんだ…。

息子、割礼後、初のオケ風呂に入る。
割礼の傷口にオイルを塗り、体を洗って湯に入れる。
気持ち良さげだったが、風呂ではないのでやっぱり「寒い」と言っていた。
風呂上り、いつもより寒かったので今日から服が着られて良かった。

今、朝食のパンを食べた。
ココは南国とは言え、トロピカルなイメージとは掛け離れた世界。
今度はリゾートに泊まりたい。
観光地なら何とかなりそうだけど、いきなり地域密着は想像以上にキツかった。


羊が生まれた。
妊娠して産気づいてる羊が居て、たまたま用があって下に降りた時、
くるしそうにしていたので「頑張れよ~」と2回言って又、上に戻った。
息子を寝かせていたら、アイダが来て羊が生まれたというので
飛んで見に行った。
本当に生まれたての、赤ちゃん羊が横たわっていた。
頭が黒くて体が白い。
写真を3枚撮った。
明日また撮ろう。
シャンと立っているところを。
滞在中に羊の出産(産後?)を見られて、とても良かった。
お母さん羊、ゆっくり休んで欲しい。
明日、オレンジをあげようかな。
黒い羊がもう1頭、妊娠している。
こっちも無事に生まれて欲しい。
# by nannka-nannka | 2008-02-14 13:30 | ライフライン