カテゴリ:信仰・観念( 2 )

3月18日 宗教と観念

ついに来た。
明日には飛行機に乗る。
日本に帰って、この体験を両親や友達に伝えたい。
ここの生活は本当に勉強になったな…。
仕事や健康のありがたさ、水や電気のありがたさ、日本に生まれたありがたさ。
そしてこの国の人の優しさ。
帰ったら、忘れない様にこの日記をまとめよう。
写真も入れて。
セネガルは日本に比べて半世紀くらい遅れている様な感じだ。
だからこそ少し、愛おしい気がするのかもな…。
人も文化も生活も。

昨日、残りのワンピースが届いた。
とても可愛い。
ママとアイダが息子にも服を4枚仕立ててくれた。
どれもとても可愛い。
帰ったら服を全部着せて写真を撮りたい。
私も撮りたい。
どれもこれも本当に可愛い。
こんなのを見ると自分でも作ってみたくなるけど…まず、無理だな…(´-ω-`)

セネガルの朝にスズメは鳴かない。
ウグイスの様な緑色の鳥が「チュピピ、チーチー」と鳴く。
大きさはスズメの1.5倍程で可愛い鳥だ。
スズメもいるが、緑色の鳥の方が声が大きいから余り存在感を示さない。
今日は日曜日だそうだ。
セネガルに来る時は夜に向かって飛んでいたが、日本に行く時は
朝に向かって飛ぶ。
セネガルは日本の-8時間らしい。
来る時は1日半、帰る時は丸々2日掛かっているのに過ごす時間は
同じだなんて、何だか不思議…。
それが時差ってもんか…。

自分の好きな曲が恋しい。
ここに居るとセネガルの音楽やレゲーばかり流れていて、もう飽きた。
たまに違うのが入ったと思えばラテン系だし…(´-ω-`)

今、ひとしきり息子と遊んだ後だ。
息子は飽きて父ちゃん所に行った。
ママと父ちゃんは今、米を袋に分けて入れている。
日本では米って通常10kg入りだけど、ここでは通常50kgだ。
ビニール製の麻袋みたいのに入って売られ、まるで肥料か何かの様に
床にどっかり2袋置かれていた。
ってコトは100kgだΣ( ̄□ ̄;)
一般家庭では、これをどのくらいで消費するのか…。
やっぱり何でも大きいんだな。
ここに来て1ヶ月…物売りが家々を回っているのを毎日見かけた。
アイスを売る男の人も、手作りのカートを引いて歩いている。
財布をまとめて片手に吊るして売っている人、
卵をボール紙に並べ、頭に乗せて売る人、
服を持ち歩いて売る人…
一番印象的で写真を撮りたかったのはコーヒーを売る人。
ドラム缶を縦半分にカットした様な形で、タイヤの付いた店の様な物に
ネスカフェのペイントがしてあり、インスタントのネスカフェとお湯の入った
ポット、紙コップを乗せている。
それを押して歩きながらコーヒーを売っていた…あれは可愛かった…。
変な物好きな私のツボにサクッと来た(*゚∀゚*)
道でフルーツを売ってる人が多くて、それを見る度に並べられたフルーツの
色の美しさにハッとしていた。
チャンスがあれば写真撮りたい。

今の時間は分からないけど、多分そろそろ昼になる頃だろう。
ここは、ほぼ1日中お祈りの声がモスクから流れている。
夜中1人で目が覚めた時に聞こえると安心するけど、朝方聞こえると
目が覚めてしまう。

あのお米。
小分けしていた100kgのお米は家で食べる物ではなく、
子供達に配る物だった。
マラブーに言われたのだそうだ。
数十個の袋にまとめていたのは、その為だったんだ。
子供達がこぞって来て、お米をもらっては何か同じ言葉を言っていた。
次は若い男女、残り3つはアイダがどこかへ持って行った。
赤ちゃんか、お婆ちゃんか…。
マラブーに相談した事や、先々に祈願する事があると指示を受けて
こんな風に食べ物を配ったり、モスクに持って行ったりするんだそうだ。
こういうのも、何だか良い…。
自分の将来を案じて、他人に何かを施すって良い案だと思う。
それを言われて普通に出来るのもスゴイ事だと思う。
イスラムと私の信仰の教えは、似ている所が幾つもあって面白い。
宗教が生活に密着していて、分け合う事が習慣や行事になっているって…
なんだか『共存』という言葉を思わせる。
独り占めにするのではなく、与え合い、分け合い、思いを遂げるという事が
この国の基礎になっているのには驚きだ。
分ける事に感謝し、与えられる方も感謝して受け取る…
人間らしい循環だと思うのは私だけかな…。

アイダが私の足の爪を赤く染めてくれた。
キメの細かい土を水で泥状にして、足の爪に乗せてゆく。
フーダンと言う名前らしい。

今は夕方。
バタバタしていたが、ザッと荷物の整理が終わった。
あとは明日、着替える時に荷物を詰めなおせばOK。
歯ブラシセットもしまって髪を整えて、靴を履いて出よう。
さっきアイダにしてもらったフーダンは、まだ付けたまま。
シャワーで流せば良いそうだ。
マラブーにもらった何かをシャワーの時に浴びる様に言われた。

息子が父ちゃんに怒られて泣きながら走ってきた。
火に掛けた油のそばでフザケて、転びそうになったらしい。
火傷はもう勘弁だ…Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ~~~~!!
あんなに困ったのは初めて…Σ(゚Д゚;o)
でも、ここって子供にとっては危険な環境が多い。
火を使うのも低い位置だし、子供の手の届く高さに危険な物が多い。
女の人で顔にハデな傷跡がある人も多く見たが、そのせいかも。
子供の安全には気をつけたい。
腕や肩にもひどい傷跡を残した人も見た。
それが結構ザラで驚いた。
ラマやアイダには、そんな傷は付いていなくて良かった。

今、マラブーに貰った、おまじないみたいのをやった。
一気に寒くなった。
でも、コレでアレだけ沢山の願いが叶うなら安いもんだ。
全てが叶うわけではないだろうケド、良い方向には行くらしい。
信じるけど。
現在の状況は、私に言わせると落ちる所まで落ちた状態。
あとはエッコラ エッコラと登るだけ。
私には、生まれてからずっと与えられる幾つもの試練があるけれど、
ちゃんとポイントに分けられてるし、所々で救いの人や、キッカケも与えられる。
越えるべくして与えられる試練なら、いさぎよく越えて見せます。
でも、飛行機が落ちるのだけは絶対やだ。
命的に息子を巻き込むのだけは絶対に御免だ。

今夜を越えればセネガルともお別れだ。
嬉しい様な寂しい様な…複雑な気持ち。
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by nannka-nannka | 2008-02-15 13:30 | 信仰・観念

2月27日 割礼と絶食

昨日は夜中、トイレにも行かずに眠れた。
なぜならトイレの苦痛から逃れたくて、ご飯食べない事にしたから。
朝はトイレ行ったけど(;・∀・)
色々考えて、水がダメって事は、飲み水だけをミネラルウォーターにしてもダメ。
ご飯やスープにも水が使われているんだから。
あと、油もダメだという事がここ数日で分かった。
それで食事内容を変える事にした。
フルーツやサラダ類を中心にする。
ご飯は食べられる時に、ほんの少しだけ。
今の主食はオレンジとトマトだ。
飲み物はエヴィアン。
オレンジとエヴィアンは父ちゃんが1ケースずつ買って来てくれた。
やりすぎ…?(笑
今朝はエヴィアンで入れた玄米茶を飲んだ。
日本に居る時お茶なんて飲まないのに、なぜだかホッとした。
今父ちゃんが、マンゴージュースとグァヴァジュースを一箱ずつ買って来た…
ホントやりすぎでしょ…(笑



義弟のママドゥは、さっき私が眠っている時、一緒に寝ていた息子が突然起きて
「抱っこして~」と泣き出すと、慌てて私達の足元から起き上がり、
息子を抱き上げベランダへ出て行った。
私は又そのまま眠ってしまったけど、しばらくして目が覚め、なんとなく
ベランダへ行くと、ママドゥが息子を抱いたまま、仰向けになり、息子を胸に乗せ
眠っていた。
あまりにも微笑ましい光景に、思わずシャッターを切る。



午前中は、前とは又別のマラブーが来て色々見てくれた。
女性の友人の大半は私に対して嫉妬心を抱くので、将来の事などは全く
話さない方が良いそうだ。
あと、「口は災いの元」的な発想だと思うんだけど、夢や希望を人に話すと
私の場合は色んな面でソレを邪魔されやすいそうだ。
家族以外の人間には絶対に将来のプランなどを話さない様にと念を押される。
分かりました(。・x・)ゞ
それを守れば私のしたい事は、どれも上手く行くらしい。
あと、私の運が強いとも…。
良かった。その言葉を信じよう…。



話を聞き終わった頃、急に父ちゃんとママがバタバタし始めた。
息子の割礼の時間らしい。
みんなが、サーっと部屋から引けた。
息子もいつの間にか一緒に居なくなっていた。
ついに病院に行ってしまったか…
神様、どうか、無事に息子が帰って来ますように…



しばらくしてママだけが、この部屋に来て、息子のお守りを作ってくれた。
糸をこよって紐を作り、マラブーのくれた紙を布に包んで縫ったお守り。
ありがとう、ママ。
それが終わってママが部屋から出ると私を気遣って義弟のアメットが
アタヤ(お茶)を持って来てくれた。
みんな本当に親切だ。


こんな時に不謹慎だが…
自分に合った美味しい物が食べたい。
自分の家に帰ったら、刺身か寿司、炊き立てのご飯とスキヤキが食べたい…


*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*


息子が病院から戻って来た。
切り取った皮をガーゼに巻いた物を手首に結んで帰って来た。
ドアを開けるなり、私の顔を見て安心したのか「お母ちゃ~ん」。・゚・(ノД`)・゚・。ワーン
と、泣き出した。
よっぽど痛く怖かったのだろう…
そんな息子を見て、思わず私も泣いてしまった(ノд-。*)
息子の痛みとの戦いはこれからだ。
まだ2才になったばかりだというのに、こんな痛い目にあって可哀想に…
弱々しく白色にも似た赤い粘膜が痛々しくむき出しになっている。
傷口が何かに触れると酷く痛むようで火が付いた様に痛みに震えながら
泣き出す。
子供の癖で、痛い所を握ろうとするので、それを抑えるだけでも大変だ。
何より、おしっこをする時が心配だ。
寝る時に一緒のクリフォードと小さな白い犬を持って来て良かった。
今、2つを握り締めて横になりながら、大好きな『Cars』のDVDを見ている。
おそらく一週間は息子も私も大変だろう…。
風習とはいえ…可哀想で仕方ない…。
でも息子が泣く時に「いーたん泣いたら、悲しくてお母ちゃん泣いちゃうかな…」
と言うと「お母ちゃん、泣かないでね…」と、泣くのを我慢する息子。
そんな我が子が可愛くてたまらない…ノд-。)
息子のうるさいくらいの元気の良さが今になると懐かしく思える程に弱々しく
見える。
ママが言うには、息子は割礼をした男の子の中でも強いのだそう。
ドイツのおじさんの息子は同じくらいの時期に割礼をしたんだそうだが
術後丸2日泣き止まなかったそうだ。
それを聞くと確かに泣くのを我慢している息子は強い気がする。
息子、偉いぞ(TωT)


今日も色んな人に会った。息子の割礼を祝いに来てくれたのだ。
中でも印象的だったのは父ちゃんが「お姉さん」と呼んでいる「ラマ」だ。
とてもサバサバした雰囲気でニコニコしている。
女の赤ちゃんがいて、その子は私の顔を見てスイッチを入れた様に
いきなり大泣き∑(゚д゚lll)
そうだった…こっちで私の肌の色はアリエナイんだった…
赤ちゃん、ゴメン…


息子が帰って来てから私の心は落ち着かず、腹痛いのもそっちのけで
息子ばかりに気を取られていた。
「母ちゃん、メンコメンコ(なでなで)して」
「母ちゃん、一緒にネンネするよ」
「母ちゃん、怖かった…」
と、やっと母ちゃんの出番だ。
そんな弱々しい息子を見ていて具合悪くしていられる私ではない。
早速、少量だがサラダを食べた。
ひとつ分かったのは、本当に少しずつ食べれば大丈夫みたい。
生水は全く無理なのでエヴィアンでなんとかしのごう。
主食は変わらずフルーツと野菜のみ。
あまり現地の水を体に入れたくない…


さっき、エアーベッドの空気が抜けたからと、父ちゃんが自動空気入れにつないで
空気を入れていた。
段々音が変わって来たけど、なかなか止めようとしていない…
「怖いなー、大丈夫かな~、やり過ぎじゃねー?…」と思っていた矢先に
『ボンッ!!』Σ(*Д☆ノ)ノビクッ
案の定どこか破けたらしい…
で、せっかく落ち着いて眠っていた息子を抱いてベランダへ非難し、新しいベッドの
空気が入るのを待っていた。
その間に息子は私に抱かれて眠ってしまった。
腕の中で眠ってしまうなんて、いつが最後だったろう…。
何だか懐かしい気持ちで大きくなった息子を抱っこしていた。

赤ちゃんか…懐かしいな…(*´ω`*).。.:*・゜
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by nannka-nannka | 2008-02-03 20:24 | 信仰・観念